オフィスの改装や移転時に発生する解体廃材(石膏ボード・軽鉄)や残材(石膏ボード片・床材の端材)といった産業廃棄物。
誰が、どのような過程を経て処理されるでしょうか? 

多くの施工管理会社は、現場で発生する産業廃棄物を2つの方法で処理しています。

一つは、内装工事の職人さんに廃棄処理まで依頼する方法です。信頼している職人さんですが、廃棄の専用業者ではない為、どの様に廃棄されているかは不明瞭なのが現実です。
廃棄処理のための追加の手続きの必要はありませんが、環境に配慮した3R(減量・再使用・再生)や適正な処理がなされているのか明確ではありません。 

もう一つの方法として、産廃業者に依頼するという方法があります。前述の方法との最大の違いは、『廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則』という法律を遵守し廃棄作業を行ってくれるということです。
「マニフェスト」が作成され、発生させてしまった産業廃棄物が適正な処理を経て廃棄されているのかをマニフェストを通して確認することができます。

こうしてはじめて、不適正な処理による環境汚染や、不法投棄が行われていないかを認知することができるのです。

例えば、産廃業者にオフィスからでた木製家具の廃棄を依頼したとします。業者は家具の収集運搬を行い、再生資源の選別を行います。ここでは木くずと蝶番などの金具、ポリ素材のカバーなどを分別して取り出し、
木くずはバイオマス発電の燃料材として再利用され、
金具などの金属類やポリはそれぞれ製鉄・プラスチックの原料として、生まれ変わり我々消費者の元に再び届くのです。
有害物質などのリサイクルできない部分は最終処分として安全な方法で埋立処分されます。

このように、内装工事にともなって発生した廃材が、どのように処分されているかを理解することで、より環境に優しい選択が可能になるのではないでしょうか。
わたしたちは産業廃棄物について理解を深めることで、SDGsの「つくる責任 つかう責任」をはじめ、環境に関する目標を具体的な数値として達成するための重要な要因だと考えています。

ぜひお気軽にご相談ください!

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