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うるさいオフィスはなぜ生まれるのか?設計で解決する「音環境」の基本

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
サンニン株式会社の H.Fです🐎

「オフィスがうるさい」
これは多くの企業で共通する課題ですが、実は原因のほとんどが設計の段階で決まっています。
・会話が気になる
・Web会議の声が響く
・集中できない
音の基礎とともに、オフィス設計で押さえるべきポイントを紹介します!

音の正体 まず押さえるべき基本

音は空間の中で、次の3つに分かれて動きます。

反射:壁や天井で跳ね返る(=響く原因)
吸収:素材に吸われて弱くなる
透過:壁を通り抜けて隣に漏れる

→ つまり「うるさいオフィス」とは
反射が多く、吸収が足りず、音が整理されていない状態です。

残響時間 “なんとなくうるさい”の正体

残響時間とは、音が止まってから空間に残り続ける時間(60dB減衰するまで)を指します。
この時間が長いほど、音が重なり合い、常にざわついた空間になります。

残響が長くなる条件
・天井・壁が硬い(コンクリート、ガラス)
・吸音材が少ない
・空間が広い

残響が短くなる条件
・カーペットや吸音材がある
・家具や人が多い(人も音を吸収する)
→オフィスでは「短めの残響」が理想です(逆に劇場や舞台などは長めの残響の方が良いです!)

よくある音トラブルの原因

〇フラッターエコー(キンキン響く)
平行な壁同士で音が往復し続ける現象。
硬い壁+シンプルすぎる空間 (日光東照宮の鳴龍が有名!)
→会話がやたら耳につく原因

〇ロングパスエコー(遅れて返ってくる)
遠くの壁から音が返ってくる現象。
ワンフロアで広い空間吸音が不足している
→ 会話が聞き取りにくくなる

「吸音」と「遮音」は別物

ここはかなり重要なポイントです!
・吸音:音の反射を抑える(室内の響きを改善)
・遮音:音を通さない(隣に漏らさない)

よくある失敗
「吸音材を入れたのに声が漏れる」

原因
吸音材(グラスウール等)は高音域の音の吸音性に優れる。低音域の音は吸音されにくいです。
解決
用途に応じて“両方”を設計する必要があります。

また音は周波数によって性質が変わります。
・高音 → 吸収しやすい
・低音 → 回り込みやすい(回折)

多孔質材の厚みを厚くしたり、剛壁と多孔質材の間に空気層を設けると低音域の吸音率も上昇します!
しかし壁が共振すると遮音性能が落ちるため、
素材だけで音を完全に止めるのは難しいのが現実です。

解決させるポイント

音問題は設備だけではなく、レイアウトでも大きく変わります!

① ゾーニングで分ける
・集中エリア
・会話エリア
→「混ぜない」だけで大幅改善

②平行な壁を避ける
・パーテーションをずらす
・家具で凹凸をつくる
→フラッターエコーを防止

③音の発生源をコントロール
・Web会議ブースを分離電話
・コピー機を端に配置
→音は「どこで発生するか」が重要

④マスキングを活用する
・BGMや環境音
マスキング効果→ある音が別の音によって聞き取りにくくなる。両方の周波数が近いほど効果が上がります!

まとめ
オフィスの音問題は、
・残響時間をコントロールする
・吸音と遮音を分けて考える
・空間を用途ごとに分ける

この3つを押さえるだけで、働きやすさは大きく変わります。
音は目に見えない分、後回しにされがちですが、
実際には生産性やストレスに直結する重要な要素です。
オフィス移転やレイアウト変更の際は、
「見た目」だけでなく「音環境」まで設計することが重要です。
最後までご覧いただきありがとうございました!!🙌
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