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たわんだ床に造作什器を“水平に”設置するには?

ブログをご覧いただきありがとうございます❗
サンニン株式会社 H.Mです🦋

最近は30度を超える日が増えてきましたね☀️

夏が近づいてくると現場での作業もますます大変になってきますが、職人さんたちは汗をかきながら
今日も丁寧に施工してくれています。



今回は、そんな現場の中から、とあるショールーム空間の改修プロジェクトについてご紹介します。

「あれ、このショールーム、前回も見たような…?」と思われた方、正解です❗
前回はカウンターのデザイン塗装に注目した内容でしたが、今回はそのカウンターをどうやって“水平”に設置したかという、
ちょっと裏側の話をお届けします。

このプロジェクトでは、造作のカウンターと壁面収納棚を設置する計画を立てていました。
ですが、現場には一つだけ見過ごせない問題があったのです…。



実はこのオフィス、築年数が経っていて床に大きなたわみ(傾き)がありました。
パッと見でも分かるほどすり鉢状にたわんでおり、カウンターのような長い什器を置くと、傾きがかなり目立ってしまいます。

このまま設置してしまうと、カウンターの片方が少し浮いてしまったり、置いたコップが転がってしまったり…。
見た目だけでなく、使い勝手にも大きく関わる問題です。

 

そこで、大工さんが登場❗

カウンターや棚の土台を数ミリ単位で微調整しながらかんなで削り出し、床の傾きに合わせていきます。


写真のように、什器の底面を現場で微調整しながら、複雑な傾きに対応していきます。

こうした細やかな調整は、「水平に見せるため」「使いやすくするため」にとても大切です。
特にショールームなど人が集まる場所では、少しのズレがストレスになることもあるため、プロの技が光ります。



そして完成したのがこちら❗

カウンターはまっすぐ、ピシッと水平に仕上がりました。
青色の線は水平を表しており、正面から見ると床がたわんでいるのが良く分かります。


壁面棚もとてもきれいに収まっています。

あまりにも自然にまっすぐ見えるので、「え、本当にたわんでたの?」と驚いてしまいますが、
それが見えないように仕上げるのが職人技です💪🔥

普段何気なく使っている空間も、実は見えないところで職人さんの工夫と技術が活きているということ。
そんな細やかな仕事を大切にしながら、空間づくりを行っています。


(前回は掲載されていなかったフィッティングエリアをお見せします🎶)



最後に…
「ただ置くだけ」ではなく、「どう見せるか」「どう使われるか」を考える。
そんな視点で、次のプロジェクトにも取り組んでいきます❗❗

それでは次回もまたよろしくお願いいたします。
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